ズームバック×オチアイ 新春スペシャル 「2021 大回復(グレートリカバリー)への道」
2月8日(月)
NHKオンデマンドで表題の番組を見た。
去年の10月にやったオードリー・タンとの対談番組の続編
その番組のことはこのブログに書いた。
今回のテーマはコロナ後の大回復
なかなか興味深いテーマでした。
2021年大回復への道
1.ワクチン
副反応とどっちを取るか?
落合さんはワクチンを打ちますか?
社会全体を守るために、打たないといけない。
ワクチンのジレンマ
1960年のポリオ(小児マヒ)ワクチン
生ワクチンの導入遅れ ソ連から10万人分のワクチン提供を日本政府が拒否
1961年母親たちが国会に陳情
日本の検定を待たずにソ連から1千万人分の生ワクチンを輸入
ポリオ流行が一気に沈静化
予想外の副反応が出たらどうするのか?と言う質問に対し、古井大臣は
「平常時守らなければならぬ
一線を越えて行う非常対策の責任はすべて私にある」
今の政治家に聞かせたい言葉です。
1796年 ジェンナーの天然痘ワクチン
天然痘が根絶できたのは1980年
ジェンダーの警告
「病の本来的な原因は
ヒトが本来住むべき環境から逸脱していることにある
病になるのは
無駄に飾り立てたため
過ぎた贅沢をしたため
快楽に溺れたため」
ヒトが思うようにコントロールすると牙をむく自然
温暖化を筆頭に人々を脅かす環境破壊
新しい生き方が求められている
環境負荷を減らすー>経済活動を止めるではない
自然と対峙せず 自然と共存する
2.2021年読むべき一冊
シューマッハーの「スモール イズ ビューティフル」 人間中心の経済学
ポストマダニズム 仏教経済学
木を植えて 成長を見守れ
仏教経済学は
一定の目的をいかにして
最小限の手段で達成するかについて
組織的に研究するものである
現代経済学では再生可能の物質と
再生不能の物質とを区別しない
仏教経済学者にいわせれば
もちろん これでは駄目である
再生不能材は
やむを得ない場合に限って
使うべきもの
この本が出版された1年後にオイルショックが起きた
3.危機の翌年
過去の危機翌年を検証
1929年 世界恐慌
1945年 終戦
1973年 オイルショック
2008年 リーマンショック
3つのブレイクスルー
レボリューション
女性の社会進出
1930年 職業婦人 働く女性が増えた
1946年 女性参政権 夫人候補所数82名中32名が当選
日本人の労働時間の変化
働く時間が減り余暇の時間が増えた
在宅勤務 テレワーク
女性の働き方も大きく変わる
男が上でも女が上でもなく
みんなで「上」へ
1974年 サンシャイン計画
太陽光 地熱 風力 水素
5000億円の国費を注いだ
危機にあってこそイノベーションが生まれる
止まってるのはフィジカルを要求するもの
お祭り イベント など
身体性(フィジカル)からくる野生の「解放」
フィジカルの喜びを取り戻す
レボリューション
1930年 インドで潮の行進 ガンジー インド独立への足掛かり
2021年 日本の革命
かっては技術立国と言われていた日本
アップルやFacebook、googleに税金を払っているようなもの
ローカルのITサービスが力を取り戻す
世界規模に展開する必要はない
パンデミック後の技術革新は「ローカルの知恵の重なり合い」で切り開く
民藝性は忘れてはいけない
足りないものはみんなが作る
民藝 ✕ 革命
4.マルクス・ガブリエル × 落合陽一
11月末のメルケル首相の演説
科学者の声を本当に聞いていたら2か月前にロックダウンしていた
新しい啓蒙
「新しい啓蒙」とは新しいことに気づくこと
「気づく」人を増やす
政治や科学ではカバーしきれない領域をカバーする
新しい啓蒙
恐怖による個人的倫理観の高まり 自粛警察など
ディストピア(監視社会)
個人による「監視社会」にどう警鐘を鳴らす?
「新しい啓蒙」の目的は 悪者探しではなく 改善
日本こそ「新しい啓蒙」が芽生えている
他人に迷惑をかけないという考え方は いま 世界で最も求められるもの
日本は個人個人が高い「倫理」を持ち合わせていて
それが「文化」になっている
だからあとは「気づき」で満たしていくだけ
改善をくりかえす
日本が世界の手本となる
”新しい啓蒙”が世界をアップデートする
私たちはかって戦争の痛みを国民に強いた経験から
戦後 一握りの人が富むのではなく
みんなで豊かになる福祉国家を築こうとしてきた
「倫理」と「文化」の意義を ほかの国にも伝えてゆきましょう
大切なのは倫理と文化
輸出先のターゲットはアメリカ
寡占に異議を申し立てるチャンス
バイデンが大統領になったからといってアメリカが変わることはない
経済力や軍事力でエゴを押し通してきた国に対して
「倫理」や「文化」の価値を示すことができるのは今しかない
病からの解放と共に
デジタル世界のアンバランスを是正する
世界の不均衡に倫理と文化で立ち向かう
「信じ切る力」
ネガティブな話はあえて言わない
「良い方向にしかいかない」と信じる
2021年はどんな年に?
無駄な移動 無駄な時間が減ってきた
選べる選択肢が広がる世界
日本は自信を取り戻せる